五嶋 慎也

五嶋慎也

ごしま・しんや。燗付け師/「創作フレンチと日本酒 ごでんや」店主。1980年生まれ。大学在学中の20歳のときに日本酒に開眼。日本酒蔵の減少に危機を感じ、卒業論文にて「日本酒の海外消費量の研究」を制作(論文はその後8年ほど、各社検索エンジンにて「日本酒 海外(世界)」でトップ表示)。卒業後は、飲食店勤務、国内海外での日本酒イベント、築地市場の仲買、農業など様々な経験を積み、現在は飲食店「ごでんや」店主。自らを「燗付け師」と名乗り、他店での燗酒イベントや蔵元への燗付け方法の指導、燗セミナーの講師、食雑誌等での燗酒対談のナビゲーターの仕事も務める。夢は「日本酒を世界の食中酒にすること」。
http://ameblo.jp/sakewosekaini/


五嶋 慎也
2014/6/6

「蟷螂生ず(かまきりしょうず)」

  • 未分類


すごい雨ですね〜
日本の梅雨というか。。
豪雨ですよね。

さて、今回は
「七十二候で愉しむ日本酒 Vol.5」

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1年を5日ごとに区切って季節を72に分けたのが
「七十二候」です。
この短い季節を日本酒と共に愉しむブログです。
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6月5日〜6月9日までが
「蟷螂生ず(かまきりしょうず)」という季節です。

冬を越した蟷螂の卵から、孵化して小さなたくさんの子蟷螂が一斉にでてきます。

カマキリは、体の小さいオスが体の大きいメスに共食いしたり、
メスがオスを食い殺すことがたまに見られます。
だからカマキリはとっても恐いというイメージがつくられました。

そしてもっと怖い!?というかビックリするのが、
カマキリのオスは、確かに頭部や上半身を失っても交尾が可能のようなのです。

交尾の途中にメスが頭を食べてしまうことがありますが、オスはそのまま交尾を続けます。。
うーむ。想像するだけてだいぶ怖いですね。

しかし、なぜ季節の七十二候に
こんか怖い蟷螂がでてくる言うと、
稲や野菜に害を与えず、害虫を食べてくれるからだそうです。

蟷螂にとってもこの季節に孵化することで、
たくさんの虫を食べることができたのですね。

話は変わりますが、
今日、6月6日は習い事の日。
特に6歳の6月6日に習い事は始めると上達するだとか。

せっかくなので、
私も今日から勉強することを決めました。

じゃ=========ん。

それは
「チーズ」

日本酒とチーズとの相性はとっても楽しく、美味しく、奥深い。
そんなチーズの勉強を本格的に開始することにしました。
とりあえず、
「チーズプロフェッショナル」の資格をとります^^

チーズと日本酒に興味のある方は当店でも楽しめますよ。
特に「熟成酒の燗」×「チーズ」はたまりません!

飲みながら
がんばります!

 

 


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五嶋 慎也
2014/6/4

「麦の秋至る(むぎのときいたる)」

  • 未分類


こんにちは!
もう夏が来たかのような猛暑。。
と思ったら九州は梅雨入り。

季節を感じるのはよいことですw

さて、今回は

「七十二候で愉しむ日本酒 Vol.4」
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1年を5日ごとに区切って季節を72に分けたのが
「七十二候」です。
この短い季節を日本酒と共に愉しむブログです。
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今日、5月31日〜6月4日までを
「小満」
「麦の秋至る(むぎのときいたる)」という季節です。

この季節なのに「秋」?
という変わった意味の季節ですが、
麦にとっては実りの秋。

一般的に「麦」というと、
小麦ではなく、「大麦」をさします。

冬に植え、初夏に収穫する麦。
お米の稲の裏作として栽培が拡大しました。

麦の穂が実る初夏の麦畑は、
淡い茶色に染まって秋の稲田に似た光景となるため、
麦秋とも言われます。
冬を越えて育つというのはとてもすごいですね。

「大麦」は味噌、醤油、麦茶、ビールなどさまざま用途があります。
日本人にとってもなくてはならない麦。

大麦から造られるビール。
米から造られるに日本酒。

両者には
共通点があります。

それは、
同じ糖を持たない素材に対して、
デンプンを糖化させ、
そのできた糖からアルコールを造ることです。

糖がないとアルコールができないのに、
デンプンから糖を作って、アルコールをつくるというすごい執念ですね^^

本来は「七十二候で愉しむ日本酒」ですが、
ビールもすばらしい!
国産のクラフトビールが流行っており、
ただ、飲みやすいということだけでなく、
しっかりとした味わいが魅力です。

米にとっては秋が実り。
麦にとっては初夏が実り。
そんな大地の恵みをうけた素材。

その魅力を存分に味わうビール、日本酒を楽しみたいです。

そして
人にもそれぞれの実りの季節があると思います。
そんな実りの季節のために、
日々がんばりましょう!


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五嶋 慎也
2014/5/26

紅花栄く(べにばなさく)

  • 未分類


こんにちは。
燗付け師の五嶋です。

5月26日(月)、なんと!!!

私、本日誕生日なのです^^
はい。34歳になりました〜パチパチ☆
今日はお店も休みだし、美味しいお酒が飲みたいです。

さて、今回は
「七十二候で愉しむ日本酒 Vol.3」
72分のvol.3まできましたw
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1年を5日ごとに区切って季節を72に分けたのが
「七十二候」です。
この短い季節を日本酒と共に愉しむブログです。
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今日、5月26日〜30日までを
「小満」
「紅花栄く(べにばなさく)」という季節です。

では「紅花」とは
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ベニバナ(紅花、学名:Carthamus tinctorius)はキク科ベニバナ属の一年草または越年草。雅称を末摘花(すえつむはな)ともいう。紅色染料や食用油の原料として栽培される。(wikiより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
私のイメージでは、「紅花油」として目にすることがありますが、
明治時代に科学染料ができるまで、
花びらから紅色の染料をとり、化粧品(口紅など)にも使われていました。

紅花。。「紅」。この「くれない」は
紅花からきた色だそうです。

この紅色。
もっとも見る機会があるのはなんでしょう?

答えは
「日章旗」。
日本の国旗の赤色ではなく「紅色」なのです。
「紅白」というのも「赤白」ではなく「紅白」。
赤でななく、この「紅」。正月など目出度いときにも登場する、
とっても縁起のよい色ですね。

そんな紅花が咲く季節に生まれたのが
とっても誇らしく思ってしまいました^^

みなさん誕生日にどんなお酒を飲みますか?
シャンパンですか?ワインですか?カクテルですか?

そんな誕生日。
日本で生まれたり、日本に関わりのあるなら、
日本に感謝の意味を込めて「日本酒」で乾杯はどうでしょうか?

親への感謝、
友人への感謝、
先人への感謝、
自然への感謝、
地球への感謝、

そんな意味をもって、
日本酒で乾杯なんて粋な話です。

シャンパンのような発砲タイプの日本酒、
お米を限りなく削った大吟醸、
ジャケットの目出度いものなど、
生まれた年の製造の古酒なんていうのも素敵ですね☆

今宵は、紅色の漆の盃で乾杯です〜


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五嶋 慎也
2014/5/21

「蚕起きて桑を食む」(かいこおきてくわをはむ)

  • 未分類


こんにちは。
燗付け師の五嶋です。

いい天気が続いていますね^^
気持ちよいです。

さて、
「七十二候で愉しむ日本酒 Vol.2」
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1年を5日ごとに区切って季節を72に分けたのが
「七十二候」です。
この短い季節を日本酒と共に愉しむブログです。
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5月21日〜25日は
「小満」
(春から夏へと変わる、沸き上がる命のエネルギーを感じる季節)

「蚕起きて桑を食む」(かいこおきてくわをはむ)
蚕が活発になり、桑の葉を食べてすくすく育つ季節です。

さて、蚕って皆様ご存知ですか?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カイコ(蚕、蠶)はチョウ目(鱗翅目)・カイコガ科に属する昆虫の一種。正式和名はカイコガで、カイコは本来この幼虫の名称だが、一般的にはこの種全般をも指す。クワ(桑)を食餌とし、絹を産生して蛹(さなぎ)の繭(まゆ)を作る。有史以来養蚕の歴史と共に各国の文化と共に生きてきた昆虫。(Wikiより)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そう、絹をつくっている幼虫です。
完全に家畜化された自然回帰ができない唯一の家畜化動物です。

養蚕は
日本では少なくても5000年前の歴史を持ち、
戦前の日本の輸出産業の最大の産業でした。
化学繊維ができる以前、
衣服/和服は、この蚕がつくる絹で作られていました。

私が
仕事でもきている着物などの和服。
この小さい虫、蚕が作っていると思うと。。
本当に感謝です。

日本酒も
菌(麹菌、乳酸菌、酵母)などが
造っていると思うと。。
こちらも本当に感謝です。

人間は自然と共に生きています。
自然に感謝し、大切に生きていきたいですね。

小さな虫が作る着物を着て、
小さな菌が造る日本酒を愉しむ。

そして今宵は
焼き蚕豆(そらまめ)を買ってこよう。
※蚕豆(そらまめ)はカタチが蚕に似ていることからつけられた名前だそうです。

さやごと焼いて、旨味を中に閉じ込めて、ホクホクと。

今宵も日本酒が美味しそうです。

感謝燗者。ではまた。

 


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五嶋 慎也
2014/5/15

「竹笋生ず」(たけのこしょうず)

  • お酒
  • 食


はじめまして。燗付け師の五嶋です。

ようやくmementoブログへの初投稿。

私はこの場をお借りして、
日本酒に関わることを綴っていきたいと思います。

でも日本酒の知識を書いても興味のない方もいるわけで。。

そこで、
季節に応じた日本酒の私がもつ感覚を綴っていこうと思います。

日本には四季があります。
しかしその四季にも細かくわけて
72の季節、すなわち「七十二候」があります。

それは一日一日を、
愛おしく、大切に過ごしてきた日本人の豊かな季節感。
そんな「七十二候と日本酒のマリアージュ」ができたらなと。

本日5月15日は、
季節で言えば「立夏」。
まだ春でしょ〜〜という方もいるかもしれませんが、
夏の始まりをさしています。

七十二候でいえば
「竹笋生ず」(たけのこしょうず)。

筍が生えてくる頃という意味ですが、種類や場所、旧暦との関係もあり、
旬としては遅い気もしますが、
3月、4月に出回る「孟宗竹(もうそうちく)」、
4月、5月に出回る「淡竹(はちく)」、
5月からは「真竹(まだけ)」の旬。

一般的にタケノコ堀というと「孟宗竹」がそのイメージですが、
実はこの孟宗竹が日本に入ってきたのは江戸時代のこと。
それ以前はこの「真竹」が筍でした。

いずれもアクをうまく抜いて、
炭火で焼き筍にして、麹味噌や木の芽を添えて、
ちょっぴり冷やした旨味とフレッシュか純米酒を
竹の筒に入れて、小ぶりの江戸切り子でチビリ。
たまらない季節です。

日本酒には、
香り、甘味、酸味に加え、「旨味を伴う酸味や苦み」があります。

この「旨味を伴う酸味や苦み」と、
同じようなボリュームの酸味や苦みを合わせてみてください。

人間にとって不快なはずの酸味や苦みでも、
それをうまく包みこみ、旨味だけを引き出してくれることがあります。

そんな「旬の食材の料理と日本酒との出会い」を見つけた時、
この季節って素敵だなって。

そんな一年の七十二の季節を
旬と日本酒から感じていきたいです。

それではまた

感付け師

おっと、燗付け師 五嶋慎也


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