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2015/10/14

ブランドのPRについて聞いてみました。

PR

気がつけば、3期目も第1四半期が過ぎました。

昨期は、子宮筋腫が育ってしまったので、人生初の6日間入院&全身麻酔手術を経験しました。今はすっかり元気ですが、女性対象のPR活動が多い身として、この実体験は必ず書かねばと思っています。

 

その前に今回は、今さらながら前期の振り返りとして、PRという仕事について考えてみました。

まだ12年のキャリアですが、これまで数々の失敗やうまくいかなかったこと、クライアントさんと一緒に涙するほどうれしかったり感動したりすることを経験しました。

そうして思うことは、「PRは一日にして成らず」「PRとは企業・ブランド活動そのものである」「PRには想像力と熱さが必要」ということです。

 

上記について書こうかと思いましたが長くなりそうなので、今回は客観的な意見として、2008年からお仕事をご一緒させていただいているアロマヘアケアブランド「ラ・カスタ」のブランドマネージャーKさまに、「PRについて思うこと」を取材してみました。

 

Kさまとの出会いは12年前、広告代理店の営業担当と外注先のPR代理店スタッフという関係でした。いただいた社団法人のお仕事はパブリシティ(メディア露出)がなかなか難しくて悩みましたが、最終的には社会貢献活動の取材獲得と、活動につけた呼び名を今でも使っていただいているという、冥利に尽きる結果になりました。

 

そして数年後の2008年、ラ・カスタのブランドマネージャーに転身されたKさまから、「初の旗艦店をオープンするにあたり、ブランドの底上げを始めたい」とPRのご相談をいただき、今に至ります。

当時は知名度がとにかく低かったため、プレスの方の反応が本当に薄かった…笑 つ、冷たい!と思うたび、「数年後に必ずや…!」と闘志を燃やしたことが、昨日のことのように蘇ります。

試行錯誤を繰り返して、やっとブランド名が通じるようになったなーと思えたのは、ここ3年くらいという印象です。(もちろん、当初から応援してくださっている方々もたくさんいらっしゃいます!)

 

このようにブランドの助走段階から携わることができ、外部扱いナシで長く一緒に歩ませていただけていることは、本当に本当にありがたく幸せです。そして何よりステキなのは、製品力があって、そこに込められる愛がとても深いこと。夢の国のような生産環境。ブランドのコアメンバーがずっと変わらないこと…等等等。

 

そんなこんなで前置きが長くなり、大変失礼いたしました。製品や人への深い愛から、アツい回答をいただきましたので、ご紹介させていただきます。

超ご多用のところ快くご協力いただきましたことに、心からお礼申し上げます。

 

●PRについて思うこと

広告代理店にいたときは、16年間もいたわりに、PRの仕事の奥深さを全く理解していませんでした。実際、「広告」と「PR」の違いを理解している企業や社長さまも非常に少なかったです。今も、そうだと思います。

PRの仕事は、その企業や製品自体に「熱意」や「信念」をもった人間がたった一人でもいれば実行する意味があり、成り立ちます。

 

●ブランドにとってPRとはなにか?

常に、世の中に対して「お声掛け」することだと思っています。

ブランドの目指すべきイメージやメッセージを世の中の目線にあわせたかたちにして、声をかけること。

※店頭でスタッフによく、お客様に「お声掛け」しなさい、と伝えています。声をかけなければ、お客様は我々のようなブランドに出会わないし、気づきません。声をかけることで、ブランドとの接点が生まれます。

 

●PRに期待すること(当初、そしてこれから)は?

当初は、ブランド自体も知られていなかったため、とにかく「発信し続けること」が大事で、それはこれからもずっと同じです。世の中にはプライドが高かったり独自の価値観にこだわったりする発信者もいますが、媚びることなく、かつとらわれすぎることなく、企業やブランドに対してずっと変わらないスタンスで、いろんなチャンスを与え続けて欲しいと思います。

 

●PRでもっとも重要なことを一言で言うと?その理由は?

一度経験したことを忘れず、必ず役立てること。理由は、PRの仕事は「人との関わり」で生まれることが多く、一度でも出会ったり一回でも携わったりしたら、必ず、その後、それがきっかけで仕事に結びつくことになるから。

 

●PR担当に欠かせない要素は?

たくさんの人に好感を与えるコミュニケーション能力と不屈の持久力

 

いかがでしたでしょうか?

PRに対する考え方は千差万別ですが、ブランドの世界観やイメージが購入に影響を与える化粧品の世界は、PRに対する理解が深く、PR文化が発展している&常に進化しているので、他の業界にとっても参考になると思います。

ご興味のある方は、色々なブランドの店頭ツールやウェブサイトのつくり、展開しているウェブコンテンツなどをチェックしていただくと、面白いヒントが得られるかもしれません。

 

そして最後にPR笑

来年2016年、ラ・カスタはブランド誕生から20周年を迎えます!

これからもますます、どうぞよろしくお願い申し上げます。

by kajima