news

2015/4/11

小規模でも有意義な記者発表会

PR

先日、日本初の脊髄損傷者専門トレーニングジム「ジェイ・ワークアウト」さんのお仕事で、記者発表会開催をお手伝いさせていただきました。
ジェイ・ワークアウトに通い、重度脊髄損傷から杖歩行ができるまでの回復を遂げた大学生が、「同じ障害で苦しむ人たちに希望を届けたい」と、自力で富士山登頂を目指すことになり、その挑戦をお知らせする会です。

 

記者会見。記者発表会。記者説明会。
色々な言い方があります。
おそらく明確な定義があるわけではないですが、記者会見が最もニュース性・緊急性が高く規模も大きいもの、記者説明会はすぐに報じる必然性がなく規模も小さいもの、その間が記者発表会、というイメージかと思います。

いずれの場合も、もちろん報道されることが目標ですが、開催する側のことを知っていただく、正確に理解していただく、良好な関係をつくるといった目的もあります。(一部上場企業の決算発表や不祥事の謝罪会見など説明責任の要素が濃いものは少し意味合いが違いますが)

 

今回の目的は、この挑戦を通じて、脊髄損傷とは何でどんな現状なのか、そして、根本的な治療は確立されていないけれど回復の可能性はある、ということを伝えることでした。
併せて、「非医療=胡散臭そう」という世の中のイメージを、少しずつでも払拭していきたいという強い想いもあります。

そのため、発表会会場を社内にし、病院のリハビリとは異なる、明るく活気のあるジムの雰囲気を直に感じていただこう、言葉だけでは説明が難しい独自のトレーニングメソッドを、実際の動きをお見せしつつ解説させていただこうと考えました。

 

ということで。
たとえ出席人数は多くなくても、「深くしっかり報じたい」と思ってくださる記者の方に足を運んでいただけますように…という願いを込め、案内状をお出ししました。

そこから当日に向け、準備は一気に加速。
発表会の流れを考えて台本を書いたり、会場レイアウトを考えたり、バックパネルや音響など必要物の確認をしたり、プレゼンテーションの練習をチェックさせていただいたり。同時に、当日配布するプレスリリースをあれやこれやしたり。
とにかく、時間を割いてお越しいただく方々にとって有益なプレゼンテーションかどうか、ストレスのない進行かどうか、何より「想い」をお届けできるか(押しつけがましくなく)、に細心の注意を払いました。。
この間、約3週間。

そして当日。
まさかの日本人が巻き込まれるテロが発生したり、事故や不祥事ネタも勃発し、関係部署の記者さんはドタキャン。5分前になっても会場がスカスカで、「時間ぎりぎり習性」を知っている私以外は皆さんソワソワ…。
結局、最終的にはそれなりの人数となり、無事開催になりました。

トレーニング風景をご覧いただきたいという想いもあり、フォトセッション終了後にジムスペースへ移動し、地元富岡八幡宮の神職さまに「登頂祈願式」を執り行っていただいたのですが、個人的にはこの風景がうれしかったです。全員でお神酒をいただきお祈りして、挑戦者の杉原さんを応援していただくという、強制拘束スタイルで恐縮でしたが(笑)

 

その後の杉原さんは…。
今夏の富士山登頂を目指し、明日4月12日、高尾山で今年初の登山練習だそうです。
そんな様子を発信しているfacebook特設ウェブサイトをぜひご覧いただき、「いいね!」など応援をよろしくお願い申し上げます。(チャリティTシャツもあります!)

 

また、プロジェクトの記事が上記サイトや以下リンクよりご覧いただけます。
重度脊髄損傷者が歩けるようになり、さらには自分の足で富士山に登るとはどういうことなのか?
覗いてみていただけますとうれしいです。
http://sugiharaproject.businesscatalyst.com/assets/20150410_asahi_s.jpg
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/sports/news/CK2015032802000163.html
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015040702000284.html

 

今回のご縁を大切に、ますます情熱と冷静さのバランスで、励みたいと思います。

by kajima