news

2014/1/26

過去の仕事に励まされ

その他

昨日、オフィスにうれしい来客がありました。

 

2010年にPRを担当した、「シドニーマラソン2010」。
高橋尚子さんが金メダルを獲得したシドニー五輪を記念して始まった市民マラソンで、この年10回目。
親善大使はもちろん高橋尚子さん。

そんなスペシャルな大会のPRコンペがあるので案を出してほしい、と広告代理店の方からざっくりオファー。
「チームQ(9)」ならぬ「チーム10」という10名の民間親善大使チームを結成し、コーチQちゃん指導のもとみんなで完走を目指そう!なんて企画を考え、トップクライアントの政府観光局さまに採用いただきました。

当時、スポンサーを獲得するのはなかなか難しい状況だったので、10名のうち5名を一般公募にしてそれをPR。残り5名は企業に「枠」を提供しイチ押しの方を立てたプロモーションにご活用いただく、という方法でのスケールアップを狙いました。

 

・・・なんてイヤラシイことを考えつつも、私としてはとにかく、Qちゃんにただの親善大使じゃなく指導者として絡んでいただけたら夢があるんじゃないか?市民マラソンだから、初心者から入賞を狙うレベルのランナーまでだれもが楽しめることをアピールしたい!大会のファンができるような、心温まる取り組みがしたい!という思い先行でした。

なので、プロジェクトが動き出してみたら、関係者もすることも多すぎるし、Qちゃんの名前に傷をつけてはいけないというプレッシャーもあるし、「なんでこんな手間がかかる案を出しちゃったんだろう」と後悔しました(笑)
毎日呪文のように、「絶対みんながハッピーになる結果を出す」と青春真っ只中みたいなことを自分に言い聞かせていたのですが、今でもあの粘りの原動力がなんだったのかわかりません。意地と愛、でしょうか(笑)

 

Qちゃんが一般公募者の自己PR文を読んでメンバーを選出したところから、国内合同練習会(Qちゃんはなかなかの鬼監督でした)や懇親会、みんなで現地入りしてキラキラまぶしい朝のシドニーをジョギング、レース本番は無事全員完走、終わらない打ち上げなどなど、本当に、忘れられない濃い時間でした。
完走できるか心配だったメンバーの姿がゴールに見えた時には、こらえきれず号泣。
打ち上げのあいさつでスタッフを労ってくださるQちゃんの素晴らしさに、またもひとり天井を見上げこらえ・・・。
(あ、PRもちゃんと費用対効果でそれなりの結果になりました。)

チーム10

ゴール後のメンバー。日豪プレスのサイトより。

 

あれから3年が過ぎましたが、メンバー同士は今でも交流があるそうです。
フェイスブックでつながったり、新年会をしたり、大会で会ったり。

 

で、昨日、メンバーのひとりである梅浦さんが、オフィスに遊びにいらっしゃったわけです。
連絡をいただいたとき、本当にうれしかったです。
梅浦さんも私も髪が短くなっていて時間の流れは感じつつも、「あの時」の話になると、風景や感じたことが昨日のことのようによみがえってきて、みずみずしい自分というか、ひたすらゴールに向かって突き進んだ過去の自分に励まされるような気持ちになりました。

梅浦さんが、「それまででは絶対出会えなかったような人たちに会えた」さらには「あのときは夢のような時間」とおっしゃったとき、完全にうるっときました。「だから寂しくて、自分だけでシドニーマラソンに行けない」というコメントはさておき(笑)

いま私は、ほそぼそと会社を立ち上げたわけですが、当時の「人をつなげたい」「人とつながりたい」衝動が、このブログコーナーになっているんだなーと思いました。
こちらについては、がむしゃらさはちょっと卒業して、みずみずしい気持ちだけキープしつつ、ゆるやかに続けていければと思います。その中で、ゆるやかに参加していただける人・読んでいただける人が増えていけば幸せです。

 

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 

梅浦さんとパートナーの木村さん

梅浦さんとパートナーの木村さん

 

by kajima